【作品】 加納銕哉 作 法隆寺五重塔内塑像中 木彫『童女』
【寸法】 高さ22.8cm 幅12.7×10.4cm
【状態】経年の多少の汚れ等もありますが、ご覧の通り総じて非常に良好です
顔に彩色補修跡があります
加納 銕哉 Kano Tetusai
日本の近代彫刻界を代表する一人で、特に古都奈良の寺院の宝物や仏像などを良く研究し、
それらを再現した木彫などで高く評価される加納銕哉(鉄哉)
本作は、法隆寺の五重塔内の初重(初層)に安置されている
塑造の群像(計80点の塑像が国宝指定)の中の一体である「童女」を再現した木彫彩色です。
国宝に指定された飛鳥時代の素晴らしい塑造彫刻を見事に表現した、とても印象的な作品です。
鉄哉の巧みな彫技だけでなく、鮮やかな顔料による彩色も見逃せない魅力です。
底面に彫銘あり。明治時代頃の作品ですので彩色に多少の汚れ、そして顔の白顔料に小さな補修もありますが、ご覧の通り大きな傷みもなく総じて非常に良好な状態です